和牛の種類について

2023/06/02 コラム コラム
日本で出回っている和牛といえば黒毛和牛のイメージが強いのではないでしょうか。
しかし、和牛には4つの種類がある事をご存じでしょうか。
今回は、和牛の種類についてお話しします。

▼黒毛和牛
黒毛和牛は国内で流通している和牛のほとんどのシェアを占めています。
正式名称は黒毛和種。
黒毛和種とはその名の通り黒毛で、角やヒズメも黒いのが特徴です。

黒毛和種は全国各地で飼育されています。
良く聞くブランド牛である、松坂牛や神戸牛、米沢牛などほとんどが黒毛和種となります。
脂肪が多く、いわゆる霜降り肉というものとなります。

▼褐毛和牛
褐毛(あかげ)和牛と読み、あか牛などと呼ばれますが、正式名称は褐毛(あかげ)和種といいます。
和牛の中でも黒毛和種についで2番目に多い品種となりますが、割合的には5%程度。
その名の通り体毛は褐色で、黒毛和牛よりも大きな体が特徴です。

暑さに強く、草を消化する能力に長け、成長が早いため手間がかからず放牧に向いている品種の牛となります。
黒毛和種に近い肉質で、程よく霜降り肉であり、赤身肉のうま味も楽しめます。
生産地としては、熊本や高知が有名で「熊本系」、「高知系」と分かれます。

▼無角和牛
角が無い和牛で、その名も無角(むかく)和種といいます。
見た目は角が無いのが特徴ですが、それ以外は黒毛和種に似ています。
山口県萩市を中心に飼育されており、現在200頭ほどしかいません。
月に3~4頭ほどしか出荷されておらず、和牛の中では最も希少な品種となります。
肉質としては、程よく霜降り状となりますが、赤身も多く和牛の中ではヘルシーなのが特徴です。

▼日本短角種
短い角という表記ですが、名前の由来は改良する際にショートホーン種やデイリー・ショートホーン種を交雑された事により名づけられました。
なので黒毛和種など比べても角が短い特徴があるわけではありません。
寒さに強く、北日本の気候にも適しており、青森・岩手・秋田など東北地方が主産地となります。
和牛としてはサイズは大きめで、放牧にも適した性格で飼育にも手間はかかりません。
脂が少なく、赤身が多いのが特徴であるため、赤身の美味しさを楽しみたい方やヘルシー志向の方には人気の和牛となります。

▼まとめ
和牛とひと言にいっても、それぞれに違いがあり特徴的です。
4種の和牛の特徴を知って、自分好みの味を探してみてはいかがでしょうか。
当店では黒毛和種をご提供しております。
是非、最高級ランクの黒毛和種をご堪能ください。